米作りは、農家の一番大切でしかも骨の折れる仕事でした。
春の田起こしから始まり、牛を使って唐鋤を引かせる代かき、別の苗代で作った苗を6月中旬から下旬 にかけて一家総出で田植えをしました。
田植えがすむと何回かの田の草取りに入りますが、暑い最中の大変な作業でした。
やがて一面が黄金色に実る11月の初め頃、 稲刈りをした後、ハタに掛けて干します。
これをゴロゴロ音を立てて回る脱穀機で稲こきをします。 落とした籾を庭いっぱいにむしろに広げて天日干しにし、乾い た籾を夕食後の数時間とか雨の日に土臼でひいてもみ殻をむき、唐箕であおって選別して米粒を揃え、俵につめてやっと出来上がります。
この間の作業は、一口に は言い表せない苦労の連続でした。
農業コーナーでは、当時実際に使用された農機具の数々が展示されております。 農具の数々がわかりやすく展示してあります。
「せんばこ機」「唐箕」「除草機」などの展示
当時、どこの農家でもよく目にする道具の数々(臼、杵、すり鉢など)
「むしろ編み機」(わらを編んで、むしろを作る機械)の展示
「水車」「わらじ」のほか今ではなかなか見られない当時の農機具が展示してあります。
2013年06月7日:更新