平成21年(2009年)9月26日 土曜日
大正ロマンの面影を残す、四郷郷土資料館。
この前庭で第24回星空コンサートが開催されました。

今回はオカリナ奏者の黒野宏通さんを迎え、様々な種類のオカリナとギターの音色を楽しませていただきました。

四郷郷土資料保存会、四郷まちづくり協議会 文化部の皆さんのご協力を得、
会場が設営されました。

  


開演の18:30には、辺りはすっかり暗くなり、ライトアップされた舞台と、資料館東側の塔がきれいに浮かび上がっていました。
そして、秋の虫たちの声が響く中、オカリナの素朴な音色が響き始め、第24回星空コンサートがスタートしました。

今年は天候にも恵まれ、開始直後は昼間の熱が残っていたようで、若干の蒸し暑さも感じられましたが、次第に秋の空気に包まれていき、心地良い気候の中、上質な音楽を皆さんリラックスされた様子で、聴かれているようでした。

第一部のオカリナ演奏では、黒野さんの作曲された「風飛行(愛・地球博 地球市民村テーマ曲)」や「遠い夏」、またとても有名なクラシック曲「春」(ヴィバルディ 四季より)や「千の風になって」「シルクロード」を、ギターのソロでは「アルハンブラの思い出」「アストゥリアス」「禁じられた遊び」と、聴き馴染みのある曲を披露してくださいました。
原曲はヴァイオリンで演奏される「春」ですが、オカリナでの演奏は鳥のさえずりのようにも聞こえ、正に「春」を感じる演奏でした。

第二部では友情出演されたギタリストの高橋さんとの共演で、モンティの「チャールダッシュ」を聴かせて頂きました。
前半のゆったりした部分、中間部の速いパッセージの部分、エンディングの部分と3種類のオカリナを駆使しての演奏、ギターとの息もぴったりで、お二人のアンサンブルは圧巻でした。

会場からも一層の大きな拍手で称えられているように感じました。

今回最も驚いたのが、一人二重奏。
2つのオカリナの歌口をつなぎ合わせた、黒野さんオリジナルのオカリナ。
通常は同時に1音しか奏でられませんが、メロディとハーモニーの2音を同時に奏でられるこのオカリナでの演奏は素晴らしかったです。
演奏曲は他に、
 ・風にのって
 ・あしたの空へ(いなべ藤原町のイメージ)
 ・かげろう
 ・神々の戯れ
 ・母なる川矢作 (以上 曲:黒野宏通)
一人二重奏
 ・朧月夜
 ・ふるさと
などでした。